2006年1月30日
「船倉保護シートシステム」を開発
容易になるセメント荷揚げ後の船倉内清掃
当社グループ会社のNYKグローバルバルク(株)(社長・三河 尚義)と(株)MTI(社長・上江州 由亘)は、名阪船舶株式会社(大阪府大阪市、高橋 泰社長)、小泉製麻株式会社(兵庫県神戸市、植村 武雄社長)と共同で、このほどバラ積み貨物船に直接バルクセメントを積載した後の汚損を軽減する「船倉保護シートシステム」を開発しました(特許出願中)。
対象は、セメントの輸送に用いられる事の多いハンディーバルカー(約2万3千〜5万トンのバラ積み船)です。同種の船がセメントを積載すると、積まれたセメントは大気中に含まれる水分と混合し船倉壁面に固着する為、荷揚げ後の清掃作業は他の貨物に比べて、3〜5倍の費用と時間がかかり、次の貨物を積載するまでの不稼働時間が多く発生していました。
このたび開発したシステムは、船倉内の汚損を軽減、清掃作業を容易にすると共に、粉塵を抑え、作業環境を改善する以下特徴をもっています。
船倉壁面をシートで覆い、セメントの固着を防ぐ事で荷揚げ後の清掃時間とコストを大幅に削減します。
セメントが船倉壁面を覆うシート表面を滑り落ちるため、荷揚げの際、船倉壁面にへばりついたセメントの塊が崩落することがなく、粉塵の発生が軽減され、作業環境が改善されます。
同システムの開発により、セメントをバラ積み船で輸送するようになって以来25年の懸案であった荷揚げ後の清掃労力の軽減が達成されることとなりました。
当社グループでは、同システムをセメント以外のバラ積み貨物にも使用できるように改良を加えて行きます。これにより、船倉に残り易いセメントなどの貨物と、不純物の混入に敏感な穀物などの貨物とを、時間や労力をかけずに連続して積めるようになり、バラ積船のより効率的な運航が可能となると考えています。
以上