輸送品質向上

全世界において多種多様な貨物の「ものはこび」を担っている日本郵船グループでは、高品質な輸送サービスを提供することは極めて重要な課題です。MTIでは、IoTやAIをはじめとするデータ・デジタル技術を駆使し、貨物ダメージ防止、品質、効率、積み付けに関する輸送支援ソリューションの開発と提供を行います。

背景

「ものはこび」において良質な輸送品質の提供は普遍の課題ですが、船舶による輸送は長時間の海上輸送となるため、日々の天候や海象状況などさまざまな要因で輸送環境が変化し、その時々に応じた対応が必要になります。また、船舶の輸送以外でも、サプライチェーン全体において陸上輸送、荷役作業、ヤードや倉庫での保管などが伴い、各々の周辺環境に応じたダメージリスクが潜在しています。このようなダメージリスクを少しでも軽減するため、MTIではこれまで日本郵船グループが蓄積してきた知見をベースに、IoT技術を活用した輸送環境の計測を通じたデータ収集、蓄積されたデータを用いた輸送環境の見える化、さらにはシミュレーション技術を用いた輸送品質向上を実現するための施策検討までの研究開発を行っています。

想定成果物

  • 貨物特性を考慮した最適な輸送/固縛/荷役方法の検討
  • 運航効率最大化に向けた、シミュレーション/最適化技術の適用
  • デジタル技術やAIを活用した、本船/オペレータ業務負荷の軽減
  • 上記に関連するソリューション/システムの開発/実装

これまでの取り組み

<プレスリリース>

2024年11月14日付プレスリリース「ばら積み船の還元鉄輸送の安全性と品質向上に関する技術で特許を出願 ~鉄鋼業界の脱炭素化と船員の労働環境向上に寄与~」

2022年12月6日付プレスリリース「IoTセンサーを用いた新・艙内環境監視システムの実証実験に成功 ~ドライバルク船の積み荷ダメージリスク軽減へ 本格運用に向け大きく前進~」

<MTI Journal>

「艙内環境の見える化、輸送貨物を守る取り組み」

<Monohakobi Techno Forum発表資料>

「貨物輸送の品質向上に向けたシミュレーション技術の活用」

「スロッシングリスク定量化と安全運航指針確立に向けた研究」

「本船荷役業務への動画技術適用の検討」

「荒天中の船体運動と貨物挙動シミュレーション」

関連リンク

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