完了プロジェクト(2013年度)

2013年度にMTIで完了したプロジェクトの一覧です。

船舶海洋分野

CFDを用いたコンテナ船の最適トリムに関する研究 [Phase1]

CFDを用いたトリムチャート作成手法を確立し、従来の水槽試験ベースより安価なトリムチャート作成方法を構築することにより、現在の水槽試験ベースでのチャート作成よりも時間的にも費用的にもより優位にチャートを作成できる方法の知見を得た。

MARIN主催「REFIT2Save」JIPへの参画 [Phase3]

MARINの共同プロジェクト"REFIT2Save JIP(Joint Industry Project)"に参加し、船体付加物の省エネ効果に関する知見を得た。

新素材プロペラ開発の共同研究への参画 [Phase1]

新素材プロペラを一般商船へ搭載する実用化を目的とした「複合材料製プロペラ共同研究」(2.5ヵ年計画)に参画し、当社の視点からアドバイスを行うと共に、新素材、プロペラ・船体の設計、省エネ効果に関する知見を得た。

ウィンドチャレンジャーPJ(4年目)への参画

東京大学が主体の硬帆開発プロジェクト「ウィンドチャレンジャーPJ」への4年目の参画。これまでシミュレーションによる推定を実施してきた帆による推力、帆への荷重の検証を行うことで、硬帆開発に関する知見を得た。

コンテナ船の最適トリムに関する研究 [Phase2]

コンテナ船におけるトリム影響を体系的に把握するため、水槽試験ベースと並行してCFD手法によるトリムチャートを作成し、推進性能へのトリムに関する知見を得た。

船底への生物付着に関する調査研究 [Phase2]

船底への生物付着防止対策の調査・研究を行い、今後の課題・改良点に繋がる知見を得た。

低速肥大船の最適トリムに関する研究 [Phase3]

タンカーやバルカー等の低速肥大船における抵抗・自航要素の変化、所要馬力に対するトリム影響の研究を行った。水槽試験と並行して、SIMS搭載船による実船計測を実施し、水槽試験結果の妥当性を検証した。

燃料計測精度の向上 - タンクサウンディング装置の開発 [Phase2]

バンカー補油時の本船タンクサウンディングに要する時間を短縮し、バンカーサプライヤーとの補油数量の交渉に充てる時間を捻出することができる新型サウンディングスケールのプロトタイプ製作をPhase1で行い製品化に向けた課題を抽出している。Phase2ではそれらの課題を解決すると共に、より付加価値の高い製品の調査、検討を行った。

船舶情報分野

実海域におけるホイッピングを考慮した船体構造応答及び貨物固縛応答に関する調査研究

実船における加速度・動揺、船速等の計測を行い、収録データに基づいて、ホイッピングの発生確率及び発生条件を求め、現在運航している船舶および貨物の固縛方法の安全性を検証し、計測データに基づいて船体動揺と波浪の応答関数を作成することにより、波浪データより船体動揺を予測する手法を確立した。

最適燃料購買を実現するための支援ツール開発 [Phase1]

最適な燃料購買を実現するための支援ツールを開発。本フェーズでは、コンテナ航路を対象にして、サービス毎の寄港地の燃料価格、諸々の制約条件の"見える化"を実現。意思決定者に、燃料補油地判断の気付きを与えるためのツール(プロトタイプ品)を作成/評価した。

機関部モニタリング [Phase1]

計画された主機負荷に対する実際の値を、SIMS等のデータを利用してモニタリング出来る環境を整備し、さらなる減速運転の可否の判断や、発電機の運転台数が燃節及び安全の基準に照らして適切かを陸からモニタリング出来る環境を整える事を目的とした。Phase1では、機関モニタリングのトライアルを実施し、その有効性を確認した。

最適補油を実現するための支援ツール開発 [Phase2]

Phase2では、支援ツールの機能拡張を行うことによって、補油コスト削減のマネージメントサイクル(PDCAサイクル)を構築するとともに、実運用を意識した持続可能なシステム運用基盤を整備し、コンテナ船以外の船種への横展開を推し進めることが可能となった。

日舶工主催「スマートナビゲーションシステム研究会」への参画 [Phase1]

日本舶用工業会主催の「スマートナビゲーションシステム研究会」に参加し、船内及び船陸の機器間の情報通信インフラ規格の策定に取り組んでいる。

物流分野

輸送環境リアルタイムモニタリング装置の開発 [Phase2]

輸送途中の貨物が受ける環境データを、リアルタイムで遠隔で監視できる機器を新規に開発した。