社長挨拶

日本郵船グループは2023年3月に2026年度までの中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 – A Passion for Planetary Wellbeing -”を発表し、「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長を実現し、未来に必要な価値を共創」していく方針を打ち出しました。現在は歴史的な大きな転換点に立っているとの認識のもと、2050年の日本郵船グループのありたい姿からバックキャスティングし、ESG経営を中核とし、多様な人材によるデジタル化・脱炭素化を積極的に推進し、中核事業の深化と新規事業の拡大を行っていきます。

本経営計画を達成する上で、デジタル化の推進によるデータ収集・分析・応用が変革の基盤になるとともに、新技術の発掘・開発・早期実装が求められています。当社は前身のNYK輸送技術研究所時代より、お客様により高い価値を提供するため、いち早くモノはこびの科学的分析に取り組み、データ収集・蓄積・分析を行ってきました。現在までに蓄積された膨大なデータと先進的な解析手法を武器に、モノはこびの一段の視える化に取り組むとともに、海と船の現場を知るプロ集団として、海事産業のあらゆるステークホルダーとのオープンイノベーションを進めて、安全・環境を旗印に新技術開発・脱炭素化に取り組み、日本郵船グループの中期経営計画達成に貢献していきます。

当社は本目的を達成するため、NYK/MTI R&Dロードマップを策定しました。DX(デジタル・トランスフォーメーション)、EX(エネルギー・トランスフォーメーション)、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)を軸とし、安全運航・GHG 排出量削減・エネルギー分野への挑戦等、日本郵船グループの新規事業開拓、また既存事業の深度化に貢献するとともに、物流等に関わる技術開発にも取り組み、ESG 経営を推進することを社員一人一人と共有し、全社一丸となって取り組んでいきます。

日本郵船グループに留まらず、“皆でともにイノベーション”を実行し、“Make the Innovation”を実現することで、世界の海事産業全体に貢献し、新しい価値創造にチャレンジしていきます。

株式会社MTI 代表取締役社長
鈴木 英樹