完了プロジェクト(2014年度)
2014年度にMTIで完了したプロジェクトの一覧です。
船舶情報分野
NYK海上ブロードバンドの改善
- 海上ブロードバンドにおける通信の利便性向上のための改善を行った。さらに、船陸間での多様なデータ共有に対して必要な船陸間通信仕様を調査・整理した。
最適補油を実現するための支援ツール開発 [Phase 3]
- Phase3では、各船種向けに実施してきた試験運用により出てきた要望をもとに、実運用に必要となる情報・機能の精査を実施し、支援ツールの更なる機能拡張を行った。
機関部モニタリング [Phase 3]
- さまざまなモニタリングで取得できる機関部データの活用により、燃節深度化・業務改善に寄与するアプリケーションを開発した。
LNG船における運航及びカーゴデータの解析・活用方法に関する研究 [Phase 2]
- LNG船における本船運航及び貨物管理データの収集、解析及び陸上への送付方法について検討し、手法を開発した。
衛星AIS情報の活用に関する研究 [Phase 2]
- 人工衛星により広域の洋上で受信できるようになったAIS(Automatic Identification System:船舶自動識別システム)による各船舶の運航情報について、営業的・技術的視点からのニーズに基づくツールの開発と新規活用方法の検討を行い、新たな知見を得た。
対水船速の計測精度向上に関する研究 [Phase 2]
- 多層計測型ドップラー対水船速計の製品化に向けた、測定精度の検証などの課題対応を行い、本対応を採用した新型船速計の製品化までのスケジュール確定方法を確立した。
船舶海洋分野
新素材プロペラ開発の共同研究への参画 [Phase 2]
- 新素材プロペラを一般商船へ搭載する実用化を目的とした「複合材料製プロペラ共同研究」(2.5ヵ年計画)に参画し、ユーザーの視点からアドバイスを行い、複合材料製プロペラ設計、船体付加物、及び船型計画に関する知見を得た。
MARIN主催「REFIT2Save」JIPへの参画 [Phase 4]
- オランダの海事研究機関であるMARINにて行われた船体付加物の省エネ効果評価に関する共同プロジェクト"REFIT2Save JIP(Joint Industry Project)"に参加し、船体付加物の評価手法の知見を得た。
ウィンドチャレンジャーPJ(5年目)への参画
- 東京大学が主体の硬帆開発プロジェクト「ウィンドチャレンジャーPJ」に参加し、実証機陸上試験、硬帆搭載船提案を予定しており、これまでシミュレーションによる推定を実施してきた帆による推力、帆への荷重の検証を行った。(5ヵ年計画最終年度)
就航コンテナ船の運航プロファイルを考慮した主機ディレーティング検討
- 実際の運航プロファイルにあわせ最適化した主機ディレーティングによって得られる省エネ効果を推定する。あわせて要する費用、工期を調査し、ディレーティング工事の実施判断の為の資料を取りまとめた。
就航コンテナ船の運航プロファイルを考慮した船型最適化検討
- コンテナ船を対象に、実際の運航プロファイル(喫水、船速)に応じた船型最適化を行った。
就航コンテナ船の運航プロファイルを考慮した船型最適化改造工事の効果検証
- 就航コンテナ船の改造工事後の推進性能を評価し、船型改良による省エネ効果を検証した。
船底への生物付着に関する調査研究 [Phase 3]
- 船底汚損防止を目的として、動画解析を利用したフジツボ幼生自動観測装置の試作品を開発した。
0.5% SOx EGCS [Phase 0]
- 2020年(もしくは2025年)からの非ECA域(一般海域)での0.5%のSOx排出規制開始への対応として、0.5%SOxスクラバについて、スクラバ本体のみならず、関連規制の動向を探り、船の運航や港の設備等を包括したトータルソリューションの調査を行った。
空気潤滑システムのPCCへの適用PJ
- PCCにおける空気潤滑システムの省エネ効果を評価・検証した。
きらりNINJAの開発 [Phase 1]
- 主機シリンダライナに焦点を当て、データの分析(ピストン総移動距離や総熱負荷など)およびシリンダライナ摩耗計測や撮影画像により、保守整備手法となる基準を構築するため、実船検証前準備として、新基準の整理、ライナ表面加工状況の整理や撮影試作器の作成などを行った。
舶用大型ディーゼル機関のEGR装置によるCO2及びNOx削減技術の実証
- <4ヵ年計画の2年目>舶用大型ディーゼル機関のEGR* 装置によるCO2 及びNOx削減技術の実証として、TierII対応エンジンに対し、燃費を向上させるエンジン制御を行い、増加したNOxについてTierIII対応EGR装置を活用してTierIIレベルに抑えることについて、実船実証を実施した。本研究は三井造船株式会社、日本郵船株式会社、株式会社MTIによる共同研究であり、国土交通省の次世代海洋環境関連技術開発支援事業として採択されている。*EGR: Exhaust Gas Recirculation 排ガスの一部をエンジン吸気に戻すことによりNOx 排出低減を図る技術
空気潤滑法の既存船装備技術に関する開発
- <4ヵ年計画の2年目>実用化に成功した空気潤滑法の実船適用拡大を目的に、省エネ効果推定ツールの開発、既存船への装着技術の開発、および省エネ効果向上策の確立に関する研究開発を行った。本事業は国土交通省の次世代海洋環境関連技術開発支援事業として採択されている。
物流技術
衛星を利用した測位デバイスの研究開発
- 貨物等の位置管理を行うための技術として、GNSS(測位衛星)による位置測位および測位精度向上技術に関する調査・研究を行った。
衛星を利用しない測位デバイスの研究開発
- 屋内蔵置貨物等の位置管理を行うための技術として、GNSS以外の技術による位置測位に関する調査・研究ならびに、屋内・外のシームレス測位に関する調査・研究を行った。
作業運転者の疲労・居眠りによる事故防止技術に関する研究
- 車両運転作業員の疲労や居眠りによる事故の発生を予防・防止する効果的な技術を提供するための調査および評価・検討を行った。
完成車物流における車載タグ利用に関する研究
- 自動車工業会にて策定が進められている車載パッシブタグ(RFID)標準化ガイドラインに関する調査・検討ならびに、車載アクティブ型タグの現場導入要件検討および試作機の性能評価を行った。
完成車物流業務改善のための新技術・サービスに関する研究
- 完成車物流業務への適用が期待できるスマートグラスやスマートウォッチなどのウェアラブル機器ならびにドローンなどの新しいツールの基本性能評価を行った。
日本郵船における自動車物流スタンダード作成のための調査研究 [Phase1, 2] (SYMPHONYプロジェクトへの参画)
- 完成車輸送サービスの品質向上・差別化を目的とした物流スタンダード作りのための現場調査・業務分析を実施し、付加価値サービスのメニューを整理した。