完了プロジェクト(2015年度)

2015年度にMTIで完了したプロジェクトの一覧です。

船舶情報分野

SIMSデータの品質向上に関する研究

現状の問題点の洗い出しを行い、陸側/船側双方でのデータ品質向上(フィルタリング、クレンジング機能等)のための機能の組み込みを行った。

SIMSデータによる実海域性能モデルの検証

複数船種での実海域性能モデルの精度検証、実データに基づく自動修正とチューニング方法の検討を行った。

SIMSデータを利用した 舶用機器リモートモニタリング

VDR*、データロガー以外の本船データの取得及び、機器メーカーと本船データを共有するためのSIMSインフラ整備を行った。*VDR: Vessel Data Recorder

SIMS船体動揺・加速度データ活用に関する研究

カーゴケア・安全運航の観点からの、船体動揺・加速度データの有効性検証を行った。

LNG船へのSIMS展開トライアル

SIMSをLNG船へ搭載、SIMSデータ解析を通じてSIMSの有効性を検証した。

NYK海上ブロードバンドの改善

NYK海上ブロードバンドにおける通信利便性向上のための改善を実施。衛星通信の繋がりにくさや回線速度の遅さなどの利便性向上に向けた各種課題の改善を進めた。

本船上での携帯端末利用による各種チェックリストの電子化

プロトタイプ開発品を用いて本船上での動作検証を行い、有効性を確認するとともに、収集したデータを有効に活用する方法を検討した。

多層計測式対水船速計に関する研究

多層計測型ドップラー対水船速計について、詳細仕様を検討するための基礎データ取得のために実船でのデータ収集を行った。

波浪スペクトルデータを活用した動揺予測精度向上に関する研究

波浪スペクトルデータを活用した波浪予測精度の向上、ならびに船舶の動揺予測精度の向上を実現するための手法を検討した。

衛星AIS情報の活用に関する研究

衛星及び沿岸AIS*情報と、運航データならびに公知データ等と組み合わせることによって、新規活用方法の検討を行った。*AIS: Automatic Identification System 船舶自動識別システム

船舶海洋分野

きらりNINJAの開発 [Phase 2]

主機シリンダライナに焦点を当て、データの分析(ピストン総移動距離や総熱負荷など)およびシリンダライナ摩耗計測や撮影画像により、保守整備手法となる基準を構築した。

就航コンテナ船の運航プロファイルを考慮した船型最適化検討、及び、改造工事の横展開

前年度、就航コンテナ船で実施し、効果が確認された船型最適化工事を、他コンテナ船に順次横展開した。

空気潤滑システムのPCCへの適用 [Phase 2]

PCCで採用された空気潤滑システムの省エネ効果を検証するとともに、コンディションに応じて効果を最大化する運用方法を確立した。

NOxSOx規制対応手法の一覧表、選定ツールの作成

NOx規制、SOx規制についてそれぞれの手法における性能・費用などを整理し、新造船計画時などでどの手法を選択すべきかを決定するために役立つツールとなる一覧表・選定ツールを作成した。

タンクサウンディング装置「Honesty」の改良 [Phase 1]

バンカー補油時のサウンディングに要する時間を短縮し、バンカーサプライヤーとの補油数量交渉にあてる時間を捻出可能なサウンディングスケール「Honesty」を開発した。Honestyを改良し、補油量の自動計算が可能な機能を付加した製品の開発を行う。

舶用大型ディーゼル機関のEGR装置によるCO2及びNOx削減技術の実証

<4ヵ年計画の3年目>舶用大型ディーゼル機関のEGR* 装置によるCO2及びNOx削減技術の実証として、TierII対応エンジンに対し、燃費を向上させるエンジン制御を行い、増加したNOxについてTierIII対応EGR装置を活用してTierIIレベルに抑えることについて、実船実証を実施した。本研究は三井造船株式会社、日本郵船株式会社、株式会社MTIによる共同研究であり、国土交通省の次世代海洋環境関連技術開発支援事業として採択されている。*EGR: Exhaust Gas Recirculation 排ガスの一部をエンジン吸気に戻すことによりNOx 排出低減を図る技術

空気潤滑法の既存船装備技術に関する開発

<4ヵ年計画の3年目>実用化に成功した空気潤滑法の実船適用拡大を目的に、省エネ効果推定ツールの開発、既存船への装着技術の開発、および省エネ効果向上策の確立に関する研究開発を行った。本事業は国土交通省の次世代海洋環境関連技術開発支援事業として4年間の計画で実施し、3年目は空気潤滑の効果を最大化するための検討を行った。

物流技術

屋外測位車輌のSlot-In可能なソリューションの開発

屋外蔵置車両の測位精度を、蔵置スロット判定が可能なレベルの精度にするためのハードウェア技術・ソフトウェア技術検討を行った。

屋内測位ソリューションの研究開発

簡易にエリアレベル精度で屋内測位が行える低価格製品の調査・評価および、新技術による低価格ソリューションの試作・評価を行った。また価格を抑えた高精度屋内測位ソリューションの評価・検討を行った。

パッシブタグ(RFID)現場利用法の研究

完成車物流現場におけるパッシブタグの効率的な読取方法や自動読取方法の検討、また位置管理への適用検討を行った。

物流分野に応用可能な新技術の研究

物流業務に適用可能性がある自動化技術の調査・評価および、画像認識や音声認識のためのウェアラブル端末の基礎技術調査・評価を行った。

完成車輸送の品質標準化手法の研究

完成車ターミナル現場での安全性向上に資する技術的な研究や開発として、ヤードレイアウト標準手順書のブラッシュアップや作業者の疲労・居眠りの検知に関する検討などを行った。

日本郵船における自動車物流スタンダード作成のための調査研究 [Phase 3] (SYMPHONYプロジェクトへの参画)

自動車物流事業において技術力による差別化を図るためにSYMPHONYプロジェクトが進められており、Phase1の現場調査・ヒアリングから明らかになった差別化に有用と考えられる付加価値サービスメニューの検討・プロトタイプ開発を行った。