MTI客員研究員・合田浩之著「コンテナ物流の理論と実際―日本のコンテナ輸送の史的展開―」が、平成22年度日本物流学会賞受賞

この度、株式会社MTI客員研究員(日本郵船株式会社渉外グループチーム長)合田 浩之の著書・「コンテナ物流の理論と実際 ― 日本のコンテナ輸送の史的展開 ― 」(共著:石原伸志/出版社:成山堂書店)が日本物流学会より「平成22年度日本物流学会賞」を受賞し、9月3日(金)に一橋大学で開催された第27回全国大会会員総会にて表彰されました。

1950年代、米国のトラック会社のオーナーであったマクリーンによって考案された海上コンテナは、「20世紀最大の物流革新」であるといっても過言ではない。
海上コンテナの普及は、国際複合一貫輸送を容易にしただけでなく、ロジスティクスやサプライチェーンマネジメントを急速に発展させた。コスト削減のためのグローバルなJust in time物流の導入や在庫の削減は、将にコンテナリゼーション抜きでは考えられない。
本書は、コンテナ船が日本にきた黎明期の頃のエピソードや苦労を知る方も少なくなりつつある今日、実務経験豊富な著者が膨大な資料を基に多くの黎明期のキーマンに取材し、その実像を明らかにし、海運分野だけでなく、銀行決済や貨物海上保険など海上コンテナが実務に影響を及ぼす広範囲の分野についても緻密な分析を行ったもの。過去の歴史的経緯だけでなく、実務家が日々の業務の中でも参考になるよう過去、現在、未来を見通したコンテナ物流の基本図書になっている。

<成山堂書店 ブックレビューより>

また、この著書は、日本港湾経済学会からも、「コンテナ物流の発展過程と現状を、実務経験を通して研鑽を重ねた眼で分析した優れた文献」との高い評価を受け、「北見賞*」を受賞しました。

*北見賞:本港湾経済学会北見賞(2006年以降北見俊郎賞に改称)とは、港湾に関する社会科学分野の優れた学術研究に与えられる日本港湾経済学会の学術賞です。

日本物流学会賞受賞後、質問に応える合田客員研究員日本物流学会賞受賞後、質問に応える合田客員研究員