MTI People

知的好奇心に従って
突き進む

西澤啓太

船舶物流技術グループ
シミュレーションチーム
研究員

2021年入社 / 2023年2月6日掲載(職名は掲載当時)

現在の仕事内容を教えてください。

現在私は貨物の輸送品質に関するプロジェクトを中心に取り組んでいます。具体的には、船舶が実際に遭遇する波浪情報を収集することや、波浪によって動揺する船体をシミュレーションによって予測すること、また船体へ固縛された貨物を安全に輸送するために必要な固縛資材の評価などです。

コンテナ固縛資材評価のための模型試験*を実施した時の様子(左端が本人)

*TopTier JIP project with MARIN: https://www.marin.nl/en/jips/toptier

MTIを志望した、入社を決めた理由は?

私は大学時代に北極海の研究をしていました。北極海はまだまだ観測データが少なく、自ら船で現地へ赴きデータを収集することが必要でした。その過程で初めて研究船を見た時、なんてカッコいいんだ!と思ったことが最初のきっかけです。それから海や船に関わる仕事に就きたいと思い就職先を探していました。最終的に入社を決めた理由は、国などの公的な研究機関ではなく、日本郵船の研究機関として存在するMTIであれば研究対象とする船あるいは海運というフィールドに対して他のどの組織よりも近い場所から研究を行えると感じた点です。

学生時代の専攻が活かされているところ、逆に、身につけなければならないと思うスキルはありますか?

私は海の環境学(特に海洋物理のような内容)を専攻していたため、学生時代に身につけた知識が役に立つ場面もありました。それでも入社直後は船について本当に何も知らないのだと感じましたし、いまだに船のことはずっと勉強し続ける日々です。
一番大切だと思うことは、自分の興味や好奇心に従ってどうしてだろうと考えること、また考えるために必要な知識を適切にインプットできる、というスキルだと思っています。学生時代の専攻が何であれ、自分の知的好奇心に従って突き進むことができれば、いつでもどこでも活躍できると信じていますし、今でも私はそれを心がけています。

MTIはどんな会社だと思いますか?また、働き方についてはどうですか?

本当に多種多様な価値観を持つ人が集まっている会社だと思います。多種多様過ぎて意見が衝突することも少なくないですが、上の人の鶴の一声で終わらせることなく、お互いに議論を交わしてよりよい解決策を探そうとする雰囲気があることがなによりの長所だと思っています。
働き方についても多種多様な価値観を認める雰囲気があります。私自身、妻が地方で働いているため妻の自宅からリモートワークをすることが多いです。こうした制度はコロナの状況に関わらず継続すると聞いていますので、今後も一人一人に合わせた働き方が実現できる会社だと思っています。

今後の目標や挑戦したいことはありますか?

これまで私の業務は最新の知見や技術をNYKグループ内で活用する、というような仕事が中心でした。これからはMTIで進めている研究開発の成果を積極的に発信していき、我々の研究に対して面白いと思ってもらえる人を増やしたいと思っています。また船会社の研究機関であるMTIだからこそできる研究という強みを活かしながら、最終的には業界や社会に対しても還元できるような研究に繋げていきたいと思っています。

アフターファイブや休日は何をして過ごしていますか?

休日は妻とビールを飲みに行くことが一番の楽しみです。特にクラフトビールと呼ばれるビールが好きで、妻の自宅近くのビアバーに足しげく通っています。また旅行も好きなので長期休みの度に旅行に出かけています。旅先でご当地のクラフトビールを飲むことも旅の大きな楽しみの一つです。今はまだ国内旅行が中心ですが、今後は世界中いろいろなところを訪れたいと思っています。

旅先での写真