ミシガン大学とMTIが日米造船協力に関するMOUを締結
- 日米共同による造船技術戦略フレームワークの策定を開始

ミシガン大学海洋工学・船舶工学科(Department of Naval Architecture and Marine Engineering)と、日本郵船グループの技術研究開発会社である株式会社MTI(本社:東京都千代田区)は、海事・造船分野における研究および教育協力を正式化・拡充するための覚書(Memorandum of Understanding、以下「MOU」)を締結したことを発表しました。

本MOUは、今後5年間にわたる共同研究の拡大、研究者交流の促進、および日米間の造船分野における連携強化のための枠組みを定めるものです。

前列左から、安藤英幸(株式会社MTI 常務取締役)、鈴木英樹(株式会社MTI 代表取締役社長)、Todd Allen, Associate Dean for Research, College of Engineering, University of Michigan、David Dowling, Chair, Department of Naval Architecture and Marine Engineering, University of Michigan。後列左から、Sreenath Subramaniam(株式会社MTI 上級研究員)、前田佳彦(株式会社MTI グループ長代理)、Thomas McKenney, Associate Professor of Practice, Department of Naval Architecture and Marine Engineering, University of Michigan、Alan Papalia, Assistant Professor, Department of Naval Architecture and Marine Engineering, University of Michigan

今回のMOU締結は、2026年9月9日から10日にかけて、米国デトロイトのNewlabおよびミシガン大学で開催された日米造船サミット「Deployment to Action」に合わせて実施されました。本イベントでは、日米両国の政府関係者、産業界のリーダー、テクノロジー企業および研究者が集い、ロボティクス、AI、先進造船技術を中心テーマとして、両国の海事・造船産業の再興と競争力強化に向けた議論が行われました。ミシガン大学とMTIは、本イベントにおいて現在進行中の共同研究成果を紹介するとともに、本MOUに基づき策定を進める共同戦略フレームワークと技術ロードマップの構想を発表しました。

新たな協力枠組みのもと、両機関は先進造船技術分野における研究・開発・試験・実証の課題と機会を包括的に整理し、日米双方に利益をもたらす解決策を示す日米共同戦略フレームワークの策定に取り組みます。策定される戦略フレームワークおよび技術ロードマップは、ミシガン大学とMTIの共同成果として一般公開される予定であり、日米両国の海事産業界における投資や研究開発に関する意思決定に資することを目指しています。

Dr. Alan Papalia, University of Michigan

「米国と日本の研究者がロボティクスとAIの強みを結集することで、どちらか一国だけでは実現できないレベルで造船現場を理解・分析できることが示されました。本MOUは、その成果をさらに発展させ、両国政府が具体的な行動につなげられる共通の戦略フレームワークへと昇華させるための基盤となります。」

Dr. David Singer, University of Michigan

「米国と日本における造船業の復興は、過去の成功モデルを単純に模倣することでは実現できません。システム全体を俯瞰し、共通認識のもとで適切な意思決定を行うことが必要です。MTIとの協力により、日本有数の海事技術機関とともに、その共通ビジョンを構築していきます。」

Dr. Thomas McKenney, University of Michigan

「日米造船分野の協力関係は、これまでも双方に大きな利益をもたらしてきました。本MOUとそこから生み出される戦略フレームワークは、太平洋を挟む両国の政策立案者に対し、共同投資が最も大きな効果を生む領域を示す、エビデンスに基づく明確なロードマップを提供することになるでしょう。」

鈴木 英樹(株式会社MTI 代表取締役社長)

「MTIはこれまでもミシガン大学との協力関係を高く評価してきました。本MOUは、両国の海事・造船産業の発展に向けた共通の意思を示すものです。今後さらに連携を深め、研究成果を米国および日本の造船現場で活用できる具体的な成果へと結び付けていきたいと考えています。」

安藤 英幸(株式会社MTI 常務取締役)

「造船分野におけるロボティクス、自動化、そしてAIに関する日米双方の知見を結集することで、共同で取り組むことによる最大のインパクトを見極めることができます。策定する戦略フレームワークは、両国間における継続的なイノベーションと技術移転を推進するための実践的な指針となるでしょう。」

■ミシガン大学 海洋工学・船舶工学科について

140年以上の歴史を有するミシガン大学海洋工学・船舶工学科は、米国で最初期に設立された海洋工学・船舶工学教育機関の一つであり、今日まで存続する数少ない専門学科の一つです。同学科の起源は1879年の米国議会法にまで遡り、他大学で関連学科の縮小や廃止が進む中にあっても、その伝統を維持してきました。

現在では、ミシガン州および米国の海事戦略形成に貢献するとともに、造船工学・海洋工学分野の教育、人材育成、研究開発において世界をリードする存在として活動しています。

■MTIについて

株式会社MTIは、東京都に本社を置く日本郵船グループの研究開発会社です。海事産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)、自律運航、人工知能(AI)、ロボティクス、環境・エネルギーシステム分野の先進技術の研究開発を推進し、安全で持続可能かつ効率的な海上輸送の実現に貢献しています。

本件に関するお問い合わせ先

ミシガン大学
Derek Smith
Communications and Marketing
University of Michigan Engineering
Email: smitdere@umich.edu
+1-734-647-8630

株式会社MTI
広報担当
E-mail:MTI.ML.PR@monohakobi.com