省エネ付加物搭載

掲載日:2022年10月3日

省エネ機器の研究と搭載支援

環境保全のメガトレンドを踏まえ、日本郵船グループでは独自のGHG排出削減目標(SBT認定取得、SBT:Science Based Targets)を掲げ、GHG排出量(原単位)の2030年度 30%減、2050年度 50%減(いずれも2015年度比)の実現に向けて不断の取り組みを進めています。

図1)NYKグループESGストーリー*1

GHG排出量削減のための施策として、環境負荷の低い燃料への代替や最適運航技術による運航改善等が挙げられますが、その中で当社は、日本郵船グループ運航船への省エネ付加物(ESD:Energy Saving Device)搭載のサポートを実施しています。特に、当社と常石造船にて開発したMT-FASTは、プロペラ前方に複数の翼を取り付けることで、プロペラの回転から生まれる旋回流による損失エネルギーを回収、その燃料節減効果は実験において約4%の効果が確認されており、コンテナ船やドライバルク船を中心に搭載隻数を増やしています。

また、近年では対象を幅広い船種へ広げるとともに、船舶用機器メーカーを中心に開発が進む省エネ機器についても積極的に評価・検証を実施しています。そのうえで、船舶用機器メーカーや船体設計会社とのコラボレーションを深め、事前に費用対効果をシミュレーションしたうえでの搭載を支援しており、パートナーとの協業を通して日本郵船グループが推し進める 「ESG経営」 に貢献し続けます。

図 2) 搭載工事中の様子

(執筆担当:渡邉 大地)

*1 NYKグループESGストーリー: https://www.nyk.com/esg/esg-story/

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