日本郵船・MTI・グリッド 自動車専用船AI配船システムを開発・本格導入
~10分で数百万通りの配船を試算し最適計画を作成、GHG削減にも寄与~

日本郵船株式会社
株式会社MTI
株式会社グリッド

日本郵船株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長:曽我 貴也、以下「日本郵船」)、株式会社MTI(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 英樹、以下「MTI」)と株式会社グリッド(本社:東京都港区、代表取締役:曽我部 完、以下「グリッド」)はこのほど、自動車専用船の配船計画をAIで自動化・最適化するシステムを共同開発し、2025年7月から日本郵船において本格運用を開始しました。

日本郵船運航の自動車専用船「DAISY LEADER」

システム開発の背景

日本郵船では、世界最大規模である100隻超の自動車専用船を運航しています。これまで輸送配船計画業務は、数カ月先までの数百航海に対し多様な条件を総合的に考慮する必要があり、極めて複雑かつ属人的なものになっていました。
こうした課題に対応するため、配船業務に関わる情報や判断要素を整理・構造化し、計画立案の精度と効率を高める仕組みの構築を目指しました。

システムの特長

本システムは、AIによって数カ月先までの最大数百万通りの配船を10分程度で試算し、最適な計画を作成することができます。配船候補の中から、顧客ニーズ、船隊の稼働状況や修繕予定、港での滞船リスクといった条件を考慮し、船舶稼働率、輸送効率、輸送コストといったKPIの最適化を図ります。さらに、次世代燃料船の有効活用やカーボンプライス等の考慮により、温室効果ガス(GHG)排出量の削減も期待され、経済性と環境持続性の両立に貢献します。

日本郵船、MTI、グリッドの3社は、今後も自動車専用船業務のさらなる高度化と効率化を推進し、技術革新と環境対応の両立を図ることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

各社概要

日本郵船株式会社
代表者 :代表取締役社長 曽我 貴也
本店:東京都千代田区
事業内容 :定期船事業、物流事業、自動車事業、ドライバルク事業、エネルギー事業、その他の事業(不動産、客船ほか)
WEB サイト:https://www.nyk.com/
本件に関するリリース:https://www.nyk.com/news/2025/20250922_01.html

株式会社MTI
代表者 :代表取締役社長 鈴木 英樹
本社 :東京都千代田区
事業内容 :環境・省エネ技術、船舶運航技術、情報技術の研究開発、輸送品質向上支援、物流ソリューション、新事業領域の調査・研究
WEB サイト:https://www.monohakobi.com/ja/
本件に関するリリース:https://www.monohakobi.com/ja/company/news/news_20250922/

株式会社グリッド
代表者:代表取締役社長 曽我部 完
本社:東京都港区
事業内容:AIエンジン開発、AIフレームワークReNomの開発・提供、量子コンピュータソフトウエア・アルゴリズム研究開発
WEBサイト:https://gridpredict.jp/
本件に関するプレスリリース:https://gridpredict.jp/news/20250922

本件に関するお問い合わせ先

株式会社グリッド 広報担当
TEL:070-5567-0542
Email:grid_info@gridpredict.co.jp

日本郵船株式会社 広報グループ報道チーム
Email:NYKJP.ML.MEDIA@nykgroup.com

株式会社MTI 広報担当
TEL: 03-5222-7603