タンク内の液面計測装置「Honesty」を共同開発 ー計測作業の大幅短縮、カプチーノバンカーへの対応も可能-

2015年03月23日

日本郵船株式会社
株式会社MTI
セムコ株式会社
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「Honesty」ロゴ

   日本郵船株式会社および当社、セムコ株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:宗田謙一朗)は船舶に搭載されているタンク内の液面計測作業の効率化を可能にする、タンクサウンディング(注1)装置「Honesty」を共同で開発しました(特許出願中)。

   本装置を使用することでタンク内の液面計測作業が大幅に短縮され、また、燃料補油時に燃料油を泡立ててかさ増し販売するカプチーノバンカー(注2)へ対応し、正確な補油量計測が可能である点で先進性があり、一般財団法人日本海事協会から検査の承認を取得しています。

 本研究開発をはじめとして、今後も作業の効率化を促進させるための研究開発に取り組んでいきます。

「Honesty」の特徴

1.タンクサウンディング作業を正確かつ大幅短縮
・タンクサウンディング用メジャーの先端に搭載したセンサーが液面に触れると同時に、計測位置から液面までの距離が正確に計測できる
・計測前に行うタンク内にある液面までの距離予測が不要
・手元のランプ点灯とブザー音によりメジャーが読み取った値が即座に分かる

2.カプチーノバンカーへの対応が可能
センサーは液面上の泡に反応しないため、補油時にカプチーノバンカーが発生した場合でも実際の液位が計測され、正確な補油量を計測できる

3.幅広い用途へ対応
燃料油だけでなく、潤滑油、バラスト水やビルジ(注3)など、無色透明の液体計測も可能

4.持ち運びに便利なポータブル型
軽量で持ち運び自由なポータブル型で、動力には一般規格の電池を使用しており外部電源も不要

 3D図 画像は開発中のものです。実際の商品とは異なる場合がございます。

3D図
画像は開発中のものです。
実際の商品とは異なる場合がございます。

  (注1) タンクサウンディング
船に搭載されているタンク内の液体の深さやタンク頂部から液面までの距離を計測すること。

(注2) カプチーノバンカー
燃料油に細かな気泡が混ざった状態で船に供給され、実際の量よりかさが増して見える状態。

(注3) ビルジ
船底に溜まっている水や油の混合された液体

【お問い合わせ先】
本製品の仕様、および発売時期に関するお問い合わせは下記までお願いします。

セムコ株式会社 営業部
TEL :078-992-8361
FAX :050-3730-4362
E-mail:sales@semco-ltd.com

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