日本の海運会社で初めて電子M0チェックシステムを開発

日本郵船株式会社および当社は、日本の海運会社として初めて携帯端末を使用した
M0(エムゼロ)チェック(注)システムを開発しました。

本システムにより、毎日、機関士などの乗組員がチェックする各機器のデータ
(1隻で1000-2000項目に及ぶチェック項目)が電子化され、作業の効率化を図ると共に、
ビッグデータの一部として活用できることが期待されます。

本システムには以下の特徴があり、日本郵船グループは本年末までに本システムを当グループ
所有船へ導入することを目指しています。また、他の船上チェックリストにも応用可能であり、
更なる安全管理の徹底と作業の効率化を目指していきます。

電子M0チェックシステムの特徴

   機能 メリット
ペーパーレス  記録用紙が不要。
M0チェック専用
テンキー搭載
一般のテンキー入力と比べ、入力作業時間を
大幅に短縮。
異常値入力時の警報 異常値であることを知らせ、早期に対処することが
可能。また、容易に異常に気づくことができるので、
乗組員への教育ツールとしても活用可能。
データのトレンドグラフ表示 データをグラフ化することで、時系列で変化を
確認することが可能。
写真・動画の保存 異常箇所の写真・動画を保存することが可能。
ブロードバンド送信

当データを端末から陸上のサーバーに送信することで
陸上でタイムリーにデータの閲覧が可能。

 

(注)M0 チェック
M0は“Machinery ゼロ”の略語。
夜間などに機関プラントを無人運転する場合、事前に必要な計測をM0チェックと呼んでいる。
担当者は膨大なチェック項目に基づき機器を計測し、計測値を紙の記録用紙に手書きしている。

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