業界初の舶用エンジン内部自動撮影装置「きらりNINJA」を共同開発
当社および日本郵船株式会社(以下、日本郵船)は、船舶エンジンの燃焼室内部を自動撮影する装置
「きらりNINJA」-No hands INside Just A camera-(注1)を開発しました(特許出願中)。
現在、燃焼室を点検する際にはエンジンを停止し、乗組員が内部に入り、点検を行っています。
燃焼室内部は暗いために隅々まで見えづらく、高温環境での長時間作業となるため乗組員にとって大変な負担となっています。
本装置はパノラマカメラと照明で構成されており、燃焼室のピストン上部に本装置を置くだけで、
ピストンの上下1往復(約10分)間に燃焼室内部全周方向の自動撮影が可能となり、乗組員の作業負担を大幅に軽減します。
また、撮影した画像により、燃焼室内部の状態を詳細にわたり把握することが可能となります。
「きらりNINJA」で撮影した燃焼室内部の映像
映像上をドラッグまたは、拡大・縮小することで、360°の映像がご確認いただけます。
※以下映像は、Google ChromeやInternet Explorer 9以降で正しく表示されます。
映像が表示されない方は、こちらからご確認頂けます。
「きらりNINJA」の特徴・効果
- 全周方向の撮影が可能
360°パノラマカメラとLED照明を装備し、光が入らない燃焼室内部における全周方向の撮影が可能。 - 作業負担の軽減
高温環境の燃焼室内部における作業環境を改善し、乗組員の作業負担を大幅に軽減。
無開放による詳細画像の取得を可能とした。 - 安全運航への貢献およびライフサイクルコスト削減
取得した画像データはビッグデータの一部として、その他の運航データおよび
運転データと組み合わせることで状態診断の精度を向上させることができ、
機関事故の未然防止及び整備間隔の最適化が図れ、ライフサイクルコストの低減が期待されます。
日本郵船グループは中期経営計画“More Than Shipping 2018”で掲げた「きらり技術力」を活かし、
今後もグループ一丸となって作業の効率化を図り、より安全かつ効率的な運航を継続するための技術開発を積極的に行っていきます。
(注1)
本装置は、ダイトエレクトロン株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:前 績行)との共同製作品。