日本郵船株式会社とノルウェーDualog社が戦略的パートナーシップを締結 ―世界的な海事ITの先進企業とIoTに関するイノベーションで協力―

5月29日(ノルウェー時間)、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)と海事ITの先進企業であるDualog社(本社:ノルウェー・トロムソ、CEO:モルテン・リンド-オルセン“Morten Lind-Olsen”、以下注1)との間で、戦略的協力関係(パートナーシップ)の覚書を締結しました。

これまで日本郵船グループは、船舶のIoT、ビッグデータ分析に関わる技術開発やその活用を、現場のユーザーの視点を活かして、当社を中心に進めてきました。今後、世界的に当該分野の発展が見込まれることから、船陸通信に関する独自の高い技術力を持つDualog社と日本郵船がパートナーシップを結び、船舶IoTの次世代プラットフォームの共同開発をはじめ、ビッグデータ分析やその自動化などの技術テーマに協力して取り組むこととしました。

同覚書の署名式は、Dualog社のリンド-オルセンCEO、日本郵船のスヴェイン・スタイムラー経営委員が出席し、ノルウェーのディレク・アイハン貿易産業副大臣、田端浩国土交通審議官をはじめとした両国政府関係者同席のもと、ノルウェー貿易産業漁業省で行われました。

翌日5月30日には、ノルウェー・オスロで開催された国際海事展「ノルシッピング2017」の“Wave of Change”セッションにおいて、Innovation Norway(注2)のアニタ・クローン・トラアセスCEOにより、今回のパートナーシップが両国の企業がお互いの強みを活かす優れた事例として紹介されました。

また、同セッションでは、当社船舶技術部門長の安藤英幸が“Transforming Tomorrow”と題したラウンドテーブルディスカッションに参加し、海事分野のデジタル化の見通しや鍵となる技術に関して、世界の海事ITの有識者と共に意見交換を行いました。

日本郵船グループは、船舶の安全性・経済性の追求および国際的な競争力の強化のため、今後も海事産業のイノベーションを推進する世界のパートナーとの連携を進めていきます。

 

(注1)Dualog社
1994年にノルウェーで設立。海事分野のデジタルプラットフォームのサービスプロバイダーとして、船舶向けに信頼性とセキュリティレベルの高い、インターネット、Email、クラウドサービスを提供。船舶管理に必要な船上のITサービスをこれまでに3000隻以上の船舶に提供。

(注2)Innovation Norway
ノルウェーにおける産業革新(イノベーション)の推進およびノルウェーの地域産業振興開発の支援を目的として、海外30カ国以上の拠点から、ノルウェー企業の海外市場への展開、事業開発等に対しコンサルティングサービスを行う政府系投資ファンド。