OCEANS

先進海事システムデザイン共同研究講座(呼称:阪大OCEANS)は、大阪大学大学院工学研究科に設置され、革新的なシステムズエンジニアリングの研究と自動設計に関する基盤研究に取り組むと共に、次世代の人材育成の拠点として機能することを目的とした産学連携プロジェクトです。

背景

現在、世界は、地政学的リスクの重なり合いによる経済安全保障意識の高まり、地球温暖化への対応、AI に代表される新技術の発展による社会経済の大きな変革、先進国における少子高齢化による人手不足問題等、過去にない変革と対応を迫られています。日本の海事産業も、国際的な課題解決のための革新的な機能、優れた環境性能、安全性を備えたライフサイクル価値の高い高性能次世代船舶を迅速に市場に供給するための「ものづくりの大変革」が求められています。

目的

阪大OCEANSでは、大阪大学が推進する産学連携プログラム「Industry on Campus」に基づき、日本の海事産業と大阪大学大学院工学研究科が協力し、従来の造船工学における流体や構造の要素に加え、機関、電気、制御システム、社会科学など多岐にわたる分野を統合する革新的なシステムズエンジニアリングの研究と最新の AI 技術の応用・適用による設計の自動化に取り組むと共に、次世代の人材育成の拠点として機能し、IMOが掲げる2050年までの国際海運におけるGHG排出ネットゼロの達成目標に貢献することを目指します。具体的には以下の項目に取り組んでいます。

  • 安定的な海上輸送を支えるサプライチェーンの強靭化
  • 船舶の基本設計・機能設計におけるAI活用
  • 船舶の生産設計とデジタルシップヤード
  • 船舶の運航・保守とデジタル・ツイン
  • 船舶の認証におけるAI活用

コンソーシアムメンバー

 

関連リンク

阪大OCEANSウェブサイト

2025年5月12日付お知らせ「阪大OCEANS開設記念シンポジウム開催のお知らせ」

2025年3月6日付プレスリリース『日本海事産業の国際競争力の向上へ! 大阪大学大学院工学研究科に「先進海事システムデザイン共同研究講座」を2025年4月に設置』