「SIMS」が平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞 -ビッグデータ活用による安全・省エネ運航に高い評価-

当社と日本郵船株式会社(以下、日本郵船)が共同で開発したパフォーマンスマネージメントシステム「SIMS(Ship Information Management System)」が「平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)」(注)を受賞。表彰式が12月2日に行われ、日本郵船取締役常務の吉田芳之と当社代表取締役社長の五十嵐誠が出席、表彰状が授与されました。

「SIMS」は運航状態や燃費に関する詳細なデータを陸側のデータサーバに一時間ごとに自動送信するシステムで、これにより運航に関わるビッグデータを船陸間でタイムリーに共有することが可能となります。
日本郵船は、コンテナ船の省エネ運航のために2012年より「SIMS」を本格的に導入することで、本船の船速や燃費に関するパフォーマンス、また天候などの状況を船陸双方で正確に把握し、それらのデータを解析することで運航や配船の大幅な効率化を実現し、約10%の省エネ効果を達成しました。
2014年4月には日本郵船グループ内に運航ビッグデータ特命プロジェクトを設置、取り組みを強化しました。現在は、130隻以上のさまざまな船種に本システムを搭載し、省エネ運航にとどまらず、機関故障の低減・予防を通じた修繕費・ロスタイムの削減、さらには港湾・貨物情報を組み合わせた競争力のある船型の提案など多様な用途を想定しながら、ビッグデータの活用を継続中です。
このようなビックデータ活用の推進、船舶の安全・省エネ運航を深化させる開発と運用が高く評価され、今回の受賞に至りました。

日本郵船グループは中期経営計画“More Than Shipping 2018~Stage 2 きらり技術力~”で掲げた運航ビッグデータ活用を推進し、競争力を高めるとともに、良き企業市民として積極的に社会の課題に取り組み、環境の保全をはじめとして持続可能なより良い地球社会の実現に貢献していきます。

※(注)地球温暖化防止活動環境大臣表彰
環境省が平成10年度から地球温暖化対策推進の一環として、毎年、地球温暖化防止月間である12月に、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人または団体の功績をたたえる表彰。日本郵船グループでは、平成24年度に空気潤滑システムの開発・運用で同表彰を受けて以来、2度目の受賞となる。

 

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2015年7月28日発表:パフォーマンスマネージメントシステム「SIMS」が日本航海学会航海功績賞を受賞-ビッグデータを省エネ運航に活用-

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