海運・物流分野の次世代ソリューション提供に向け共同開発 -ウェザーニューズ、構造計画研究所と新会社設立に合意-
当社は海運・物流分野における次世代ソリューションの開発・提供を目的として、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)、株式会社NYK Business Systemsならびに株式会社ウェザーニューズ、株式会社構造計画研究所と共同で、Symphony Creative Solutions Pte. Ltd.(以下、SCS社)をシンガポールに設立することで合意しました。
今回提携する5社は、海運・物流分野における次世代ソリューションの共同開発に向けた取り組みを“SYMPHONYプロジェクト”と名付け、2014年7月からアジアにおける完成車物流事業を中心に展開してきましたが、I o T(Internet of Things)など特にIT分野を中心に急速に進みつつある技術革新の流れを捉え、ますます高度化していく物流現場のニーズに対応できる革新的なソリューションを開発するため、SCS社という新規事業会社でさらにこの取り組みを発展させていくことにいたしました。
SCS社では、日本郵船グループが世界的に展開する海運・物流事業で培ってきた知見・現場力・グローバルネットワークと、株式会社ウェザーニューズが持つ革新的インフラネットワーク・気象予報技術、株式会社構造計画研究所が持つ高度なオペレーションズリサーチ技術・データ分析技術を駆使した最先端のシミュレーションを融合させつつ、ソリューション開発においては、シリコンバレーを中心としたベンチャー企業のワークスタイルに基づく“スピード重視の手法”を全面的に取り入れていきます。なお、SCS社の本社オフィスは、アジアにおけるITベンチャー企業の集積地であるシンガポールのBlock71地区に開設予定です。
今回の取り組みは、「きらり技術力育成ファンド(注1)」の第一回目の募集で採用された案件であり、日本郵船グループは、今後とも中期経営計画“More Than Shipping 2018”で掲げた「きらり技術力」を推進し、サプライチェーンにおける新たな価値を創造し、お客様の物流ニーズを支える革新的な次世代サービスを開発・提供することを目指していきます。
(注1)きらり技術力育成ファンド
日本郵船グループ中期経営計画〝More Than Shipping 2018″をグループ全体で推進するために、2014年度に創設。日本郵船グループ各社が持つきらり技術力(差別化の源泉)の発掘・育成、各社の創意工夫をこらしたアイデアの事業化後押しが目的。2014年度は日本郵船グループより52件の応募があり、約1割の案件に関し事業化を目指して準備を進めている。2015年度も募集済み。
■株式会社ウェザーニューズ
設立:1986年 (昭和61年)6月11日
本社:千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目3番地幕張テクノガーデン
代表取締役社長:草開千仁
事業内容
法人向け:気象情報に基づく企業・官公庁向け対応策情報(問題解決型コンテンツ)サービス
個人向け:スマートフォンアプリやインターネットサイトを通じて情報提供サービス
■株式会社構造計画研究所
設立:1959年 (昭和34年)5月6日
本社:東京都中野区本町4丁目38番13号 日本ホルスタイン会館内
代表取締役社長:服部正太
事業内容:耐震・環境評価コンサルティング、構造設計支援システム、製造業向け営業・設計支援システム、マーケティングコンサルティング、最適化・ 物流システムなどのエンジニアリングコンサルティング業務および、建設系構造解析・耐震検討ソフト、電波伝搬・電磁波解析ソフト、製造系 設計者向けCAEソフト、統計解析・画像認識ソフトなどのプロダクツサービスの提供
■株式会社NYK Business Systems
設立:1988年(昭和63年)4月1日
本社:東京都中央区新川一丁目17番21号茅場町ファーストビル5階
代表取締役社長:班目 哲司
事業内容:コンピューターおよび通信の利用に関するノウハウ・データベースの提供、物品の国際的な運送、保管、流通等に関する調査研究の受託、コンピューターシステムの企画、開発、運営
関連リンク
2014年7月1日発表プレスリリース:完成車物流分野で次世代ソリューション-ウェザーニューズ、構造計画研究所と共同開発-