MTI People

知的好奇心に従って
突き進む
西澤啓太
船舶物流技術グループ
シミュレーションチーム
研究員
2021年入社 / 2025年8月6日掲載(職名は掲載当時)
現在の仕事内容
現在、私はデンマークのコペンハーゲンにあるMærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shipping(MMMCZCS)という非営利組織に出向しています。ここは海運業界のゼロエミ達成に向けた研究や調査活動を行う独立機関であり、日本郵船はその設立当時から参加しています。MMMCZCSではStrategic Partnerを中心とした多くのパートナー企業から出向者が集まり、所属会社の垣根を越えて脱炭素という1つの目標に向かって働いています。その中で私は、船舶の性能解析を行う部署に所属しています。具体的には、CII格付け制度*について運航データの解析に基づくIMO(International Maritime Organization、国際海事機関)への新たな指標の提言、船舶の燃料需要を過去運航データから分析し新燃料や陸上電源供給施設のポテンシャルを検討するプロジェクトなど、規則関係から実際のビジネスケースを想定したものまで様々なプロジェクトに関わっています。
*CII(Carbon Intensity Indicator)格付け制度: 総トン数5,000トン以上の外航船を対象に1年間の運航実績から燃費性能を評価し、A~Eの5段階で格付けする制度

チーム内で新規案件に関するディスカッションを行っている様子
ある1日のスケジュール
コペンハーゲンの朝は早く、逆に夕方17時にはオフィスからほぼ人がいなくなります。また始業前後の運動は当たり前で、私もなるべく運動をするように心がけています。
MTIに入社した理由
私は大学時代に北極海の研究をしていました。北極海はまだまだ観測データが少なく、自ら船で現地へ赴きデータを収集することが必要でした。その過程で初めて研究船を見た時、なんてカッコいいんだ!と思ったことが最初のきっかけです。それから海や船に関わる仕事に就きたいと思い就職先を探していました。最終的に入社を決めた理由は、国などの公的な研究機関ではなく、日本郵船の研究機関として存在するMTIであれば研究対象とする船あるいは海運というフィールドに対して他のどの組織よりも近い場所から研究を行えると感じた点です。
学生時代の専攻・入社後に必要なスキル
私は海の環境学(特に海洋物理のような内容)を専攻していたため、学生時代に身につけた知識が役に立つ場面もありました。それでも入社直後は船について本当に何も知らないのだと感じましたし、いまだに船のことはずっと勉強し続ける日々です。
一番大切だと思うことは、自分の興味や好奇心に従ってどうしてだろうと考えること、また考えるために必要な知識を適切にインプットできる、というスキルだと思っています。学生時代の専攻が何であれ、自分の知的好奇心に従って突き進むことができれば、いつでもどこでも活躍できると信じていますし、今でも私はそれを心がけています。
社風・働き方
本当に多種多様な価値観を持つ人が集まっている会社だと思います。多種多様過ぎて意見が衝突することも少なくないですが、上の人の鶴の一声で終わらせることなく、お互いに議論を交わしてよりよい解決策を探そうとする雰囲気があることがなによりの長所だと思っています。
働き方についても多種多様な価値観を認める雰囲気があります。私自身以前妻が地方で働いていた際には妻の自宅からリモートワークをしていたこともあります。こうした制度はコロナの状況に関わらず継続すると聞いていますので、今後も一人一人に合わせた働き方が実現できる会社だと思っています。
MTIの強み
日本郵船グループとして船の現場を保有していることが、何よりもの強みです。毎日、船は貨物を実際に運んでいます。こうした現場から得られるすべての情報は、船を対象とした研究を行うMTIの大きな強みとなります。組織力としては、MVVでも掲げている通り自走力、協働力、創造力が非常に鍛えられることです。私自身、現在海外出向中ですが、新たな分野で異なるバックグラウンドを持つ同僚と働く環境にあり、これまでMTIで得た経験によって培われたこうした力が血肉となり今の自分を支えているのだなと感じるようになりました。これはMTIが研究機関として現場と最先端の研究という両者に軸があるからこそ培うことができるものであり、同時にその環境そのものがMTIの研究機関としての強みでもあると感じています。
今後の目標
MMMCZCSは出向者が多く集まるという点で、MTIと似ている箇所があると思います。自分が出向者になり感じたことや、MMMCZCSから輸入できることなどをフィードバックしMTIが研究機関としての厚みを増していけるよう貢献したいと考えています。また個人としては、1人の研究者として海外パートナーとの共同研究なども含めてMTIをリードしていけるような人材を目指しています。
アフターファイブ・趣味
コペンハーゲンの町は綺麗でどこを切り取っても絵になる風景なので、散歩がてらあちこち歩き回るだけでも楽しいです。ただコペンハーゲンは物価が高く、また日本食が食べられる場所も限定的なため、外食は自制してほぼ毎日自炊しています。(休日は豚骨を煮込んでラーメンを作ることもあります)
GWやお正月など妻がこちらに遊びに来るときには、欧州各国を一緒に旅行しています。一番のお気に入りはフィンランドで、本場のムーミンワールドなども遊びに行きました。

コペンハーゲンでも有数の美しい街並みで知られるニューハウン (Nyhavn)エリア